【認知症(もの忘れ・中核症状)】ケアプラン第2表の文例集|ニーズ・長期目標・短期目標・サービス内容(コピペ可)

もの忘れや見当識の低下がある方の第2表で、そのまま使える文例を集めました。気になる行をコピーして、ご本人の言葉や程度に合わせて整えてお使いください。

ニーズ(生活全般の解決すべき課題)の文例

軽度(もの忘れはあるが生活は概ね自立)

  • もの忘れが増えてきたが、これまでどおり自分のことは自分でやりたい。
  • 薬の飲み忘れが時々あるので、忘れずに飲んで体調を保ちたい。
  • 約束や予定を忘れてしまうことがあり、安心して一日を過ごせるようにしたい。
  • 大事な物のしまい場所を忘れて探すことが増えたので、落ち着いて暮らしたい。
  • 人と話す機会が減ってきたので、これからも会話を楽しみながら過ごしたい。

中等度(日常の手順や見当識に支援が必要)

  • 日付や時間がわかりにくくなってきたが、生活のリズムを保って過ごしたい。
  • 調理の手順がわからなくなることがあり、安全に食事の準備を続けたい。
  • 外出すると道に迷うことがあるので、安心して出かけられるようにしたい。
  • 服薬の管理が一人では難しくなってきたので、確実に薬を飲んで持病を悪くしたくない。
  • 身だしなみを整えるのを忘れがちなので、人と会うときに気持ちよく過ごしたい。

重度(生活全般に見守り・介助が必要)

  • 言葉で伝えるのが難しくなってきたが、安心できる人に囲まれて穏やかに暮らしたい。
  • 食事や入浴に介助が必要になってきたので、心地よく一日を過ごしたい。
  • 体調の変化を自分で訴えにくいので、早めに気づいてもらって元気でいたい。
  • 住み慣れた家で、家族に負担をかけすぎずに最期まで過ごしたい。

長期目標の文例

  • もの忘れがあっても、慣れた手順を活かして身の回りのことを続けられる。
  • 服薬を続けられ、持病が安定した状態で過ごせる。
  • なじみの人との関わりを保ち、表情豊かに生活できる。
  • 安心できる環境の中で、生活リズムを崩さずに過ごせる。
  • できることを活かしながら、住み慣れた地域で暮らし続けられる。
  • 体調の変化に周囲が早く気づき、大きく崩すことなく過ごせる。
  • 本人のペースを尊重した関わりの中で、穏やかな時間を過ごせる。

短期目標の文例

服薬・健康管理

  • 声かけや見守りがあれば、決まった時間に薬を飲むことができる。
  • お薬カレンダーを使って、飲んだ分・残った分を確認できる。
  • 体調の変化があったとき、表情やしぐさのサインに周囲が気づける。

生活リズム・見当識

  • カレンダーや時計を活用して、今日の予定の見当をつけられる。
  • 日中に活動する時間を持ち、昼夜のリズムを保てる。
  • なじみの場所や人と関わる時間を、週に何度か持てる。

身の回りのこと(ADL/IADL)

  • 声かけや手順の提示があれば、自分で着替えや整容を行える。
  • 見守りのもとで、慣れた品の買い物や簡単な調理に取り組める。
  • 促しがあれば、入浴や洗面に自分から取り組める。
  • 食事の準備や片づけのうち、できる作業に役割として取り組める。
  • 声かけがあれば、トイレに自分のタイミングで行ける。

安全・外出

  • 出かけるときに行き先を共有し、安心して外出できる。
  • 連絡先や情報を身につけ、道に迷っても周囲が対応できる。
  • 火元や戸締まりを周囲と一緒に確認し、安全に在宅で過ごせる。

交流・気持ちの安定

  • なじみの人や場所と関わる時間を持ち、表情豊かに過ごせる。
  • 話を受け止めてもらえる関わりの中で、安心して過ごせる。

サービス内容の文例

  • 訪問介護:服薬の声かけ・見守り、安否と体調の確認、調理や買い物の一部介助。
  • 通所介護:日中の活動・他者との交流の場の提供、入浴の介助、生活リズムの維持。
  • 訪問看護:服薬状況と体調の確認、持病の観察、家族への助言。
  • 福祉用具貸与:屋内移動の安全確保のための手すり・歩行器の利用。
  • 居宅療養管理指導:医師・薬剤師による服薬管理の支援と助言。
  • 家族:服薬や予定の声かけ、本人のペースに合わせた見守り。
  • 本人:お薬カレンダー・カレンダーを使い、できることは自分で続ける。
  • 地域:見守りの目を増やすため、近隣・民生委員等との関わりを保つ。
  • 認知症対応型通所介護:少人数のなじみの環境での活動と交流、生活リズムの安定。
  • 短期入所生活介護(ショートステイ):家族の休息の確保と、本人の生活リズムの調整。
  • 特定福祉用具販売:入浴や排泄を安全に行うための用具(ポータブルトイレ・シャワーチェア等)の利用。

ここから「書き方のコツ」(深めたい方向け)

すぐ使いたい方は、ここから先は読まなくて大丈夫です。

「なぜこう書くのか」を知りたい方だけ、どうぞ。

コツ1:ニーズを「困りごと」だけで終わらせない

❌ もの忘れがあり、服薬を忘れる。

⭕ 薬の飲み忘れが時々あるので、忘れずに飲んで体調を保ちたい。

📝 第2表のニーズ欄は「課題」と「本人がどうありたいか」をセットで書くと、目標やサービスにきれいにつながります。困りごとの記述だけで止めると、支援が「管理」に寄ってしまい、自立支援の視点が見えにくくなります。

コツ2:主語を支援者にしない

❌ ヘルパーが服薬を管理する。

⭕ 声かけや見守りがあれば、決まった時間に薬を飲むことができる。

📝 短期目標の主語は「本人」が基本です。「〜させる」「職員が〜する」という書き方は、本人の力を奪う表現になりがちで、運営指導でも「本人主体になっているか」を見られやすいところです。支援は「できるよう支える」形で書きます。

コツ3:「安全のため」を理由にして、できることまで奪わない

❌ 危ないので調理はすべて職員が行う。

⭕ 見守りのもとで、慣れた品の買い物や簡単な調理に取り組める。

📝 中核症状があっても、手順記憶や慣れた動作は残っていることが多いです。「リスク=全部やめる」ではなく「どこを見守れば続けられるか」で書くと、本人の役割と生活の張りを守れます。

運営指導で見られやすいポイント

  • ニーズ・目標・サービス内容が一本の線でつながっているか(バラバラでないか)。
  • 目標が「願望」だけで、達成を確認できる形になっているか。
  • 本人・家族の意向欄の言葉と、ニーズの表現が食い違っていないか。
  • 「認知症だから」で一律にせず、その人の残された力に触れているか。

現場のひとこと

もの忘れがあっても、「できないこと」より「まだできること」を一行でも書き込めると、その計画はぐっと本人のものになります。

※期間や保険適用の可否は、ご本人の状態や保険者の判断によって異なります。文例はあくまで参考とし、ご本人の状況に合わせて整えてお使いください。

この記事を書いた人

現役ケアマネジャー歴20年。管理者として運営指導も受ける立場から、現場で本当に使える文例を整理しています。実在の利用者情報は使わず、すべて一般化した架空の文例として掲載しています。

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