こんにちは(^o^)/社会福祉士のむむぶどう🍇です。

「サービス担当者会議の要点、検討内容と結論に何を書けばいいのか」——現役ケアマネジャーとして、支援経過記録と並んでよく聞かれる悩みです。福祉の現場に20年、社会福祉士として本人と家族に向き合い、運営指導も何度も受けてきた立場から、今日は「そのまま参考にできる第4表(サービス担当者会議の要点)の文例集」を、開催場面別にまとめました。
サービス担当者会議の要点は、居宅サービス計画書の第4表にあたる書式です。標準様式では、開催日・開催場所・開催時間・開催回数/会議出席者(所属・職種・氏名)/検討した項目/検討内容/結論/残された課題(次回の開催時期)の欄で構成されています(出典:厚生労働省「介護サービス計画書の様式及び課題分析標準項目の提示について」。事業所独自の様式で運用している場合もあります)。
サービス担当者会議そのものは、指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準(厚生労働省令)で、居宅サービス計画の原案を作成したとき、および要介護更新認定・要介護状態区分の変更認定を受けたときに開催して、担当者から専門的な見地からの意見を求めることが定められています(出典:同基準第13条第9号・第15号)。そしてその記録(第4表)は、完結の日から原則2年間の保存が義務づけられている法定の記録です(同基準第29条第2項。市町村の条例で5年間の保存を求める保険者もあるため、所在地のルールを必ず確認してください)。
つまり第4表は「開催しました」というアリバイの紙ではありません。多職種の意見がどう出て、計画がどう決まったかを事後にたどれる、計画変更の根拠書類です。運営指導(実地指導)でも、開催のタイミング・欠席者への照会・結論の計画への反映が、セットで確認されることが多いポイントです。
そこでこのページでは、現場でよく出くわす7場面について、
- 運営指導でよく指摘されるNG例
- そのまま参考にできる「検討した項目」「検討内容」「結論」「残された課題」のOK例文
- 場面ごとの記録のコツ
を、コピペしやすい形で整理しました。気になる行だけ拾って、事業所の様式に合わせて整えてお使いください。
なお、記載する例文の日付・氏名・時間・事業所名などはすべて架空です。実在の利用者情報は使用していません。
書くときに、先に押さえておきたい原則を3つだけ。
- 「検討した項目」は議題、「検討内容」は発言の要約、「結論」は決まったこと。この3つを混ぜない。検討内容には「誰が・何を言ったか」を、結論には「何が決まり・計画のどこに反映するか」を書く。
- 「残された課題」は先送りメモではなく宿題化する。「誰が・いつまでに・何をするか」+「次回の開催時期」まで書くと、次の会議の起点になる。
- 欠席者への照会は「照会日・照会内容・回答日・回答要旨・反映先」の5点セットで残す。ここが抜けると、運営指導で「専門的意見をどう集めたのか」を説明できなくなる。
それでは、7場面を順番に見ていきます。
場面1|初回(新規の居宅サービス計画原案)の第4表
新規プランの担当者会議は、計画原案に対する専門的意見を初めて集める場です。運営指導では「原案がどんな意見を経て確定したか」が追えるかを見られます。原案どおりで確定した場合も、「意見を求めた結果、原案どおりで合意した」という過程を書くのがポイントです。
NG例(運営指導で指摘されやすいパターン)
- 計画原案について検討。全員了承。
- 各事業所より意見あり。プラン決定。
- 情報共有を行い、有意義な会議となった。
- 特に意見なし。原案どおり。
「検討した項目」の文例
- ①居宅サービス計画原案(第1〜3表)の内容について ②各サービスの支援内容と留意点 ③緊急時・体調変化時の連絡体制
「検討内容」の文例
- 担当ケアマネより、アセスメント結果の要点を説明。本人の意向「自宅での生活を続けたい。トイレは自分で行きたい」、長女の意向「日中不在時の見守りと入浴の支援をお願いしたい」を共有し、計画原案の総合的な援助の方針と目標設定の考え方を説明した。
- 訪問介護◯◯(サ責△△)より「生活援助が中心となるが、本人ができる部分(洗濯物たたみ・食器拭き等)は役割として残す声かけを行いたい」との意見あり。援助内容の表現に「本人と一緒に行う」を加える方向で検討した。
- 通所リハビリ◯◯(PT△△)より「左片麻痺はあるが、立ち上がりは手すり使用で可能。入浴はシャワーチェア使用の個別対応から開始し、浴槽またぎ動作は評価のうえ段階的に進めたい」との意見あり。
- 主治医△△医師(文書照会・◯月◯日回答受領)より「血圧変動があるため、入浴前後のバイタル測定を実施すること。リハビリ中に疼痛の訴えがあれば中止し報告を」との意見が示され、会議内で全員に共有した。
- 本人より「週2回もデイに行けるか不安」との発言あり。生活相談員より1日の流れと送迎について説明。本人「一度見学してから決めたい」との意向を表明し、長女も同意した。
「結論」の文例
- 居宅サービス計画原案は、通所リハビリの利用開始日を見学後に確定することを条件として、出席者全員の合意を得た。訪問介護は◯月◯日から週3回(生活援助)で開始する。
- 入浴前後のバイタル測定と中止基準(主治医の指示による)を第2表のサービス内容に追記し、全事業所で共有することとした。
- 緊急時の連絡体制は、第一連絡先を長女(携帯電話)、日中連絡がつかない場合は担当ケアマネ経由とすることで合意した。連絡先一覧を各事業所に配布済み。
「残された課題(次回の開催時期)」の文例
- 通所リハビリの見学を◯月◯日に実施予定。利用開始日の確定後、週間サービス計画表を修正して各事業所に交付する。次回開催は、更新認定時または心身の状況に大きな変化が生じた時点とする。
- 浴室の住環境(手すり設置の要否)は未評価。◯月中に福祉用具事業所の訪問評価を調整し、結果は各担当者への照会等で共有する。
記録のコツ
初回の第4表は、「原案のどこが・誰の意見で・どう変わったか」が読み取れるように書きます。原案がそのまま通った場合でも「専門的意見を求めた結果、原案どおりで合意」と意見を求めた過程を1行残すこと。本人・家族の発言は鉤括弧つきで残すと、「本人の意向を踏まえた計画」であることの根拠になります。
場面2|更新認定時の第4表
要介護更新認定を受けたときは、基準上、サービス担当者会議の開催(やむを得ない理由がある場合は照会等)が求められます(出典:指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準第13条第15号)。更新時の会議は、前期計画の目標達成状況の評価とセットで書くのがコツです。
NG例(運営指導で指摘されやすいパターン)
- 更新のため開催。プラン継続で決定。
- 全員異議なし。現状維持。
- 目標はおおむね達成。継続とする。
- 特に変化なく、意見も出なかった。
「検討した項目」の文例
- ①更新認定結果の共有 ②現行計画の目標達成状況の評価 ③次期居宅サービス計画原案について
「検討内容」の文例
- 担当ケアマネより、更新認定結果(要介護2・有効期間◯年◯月◯日〜◯年◯月◯日)を共有。現行計画の短期目標「日中1人でトイレに行くことを続ける」は週7日中5〜6日達成、長期目標「自宅での生活を続ける」は継続中であることを、モニタリング結果に基づき報告した。
- 訪問介護◯◯(サ責△△)より「調理の下ごしらえを本人が行える日が増えており、生活援助の内容を一部見直せる段階」との報告あり。
- 通所リハビリ◯◯(PT△△)より「歩行器歩行は屋内で安定。次期は屋外歩行(自宅前からポストまで)を目標に加えたい」との提案あり。本人「散歩ができるようになりたい」と意向を表明した。
- 長女より「夜間のトイレ介助で睡眠が取りにくい日がある」との発言あり。担当ケアマネより、夜間のポータブルトイレ導入とショートステイの定期利用を選択肢として提示し、意見交換を行った。
「結論」の文例
- 次期居宅サービス計画は、短期目標に「屋外歩行(自宅前からポストまで)」を追加し、生活援助の内容を「本人と一緒に行う調理」に変更することで全員の合意を得た。
- 夜間対応として、ポータブルトイレの導入を試行することとし、福祉用具事業所が◯月◯日までに提案書を提出する。
- 変更後の計画は◯月◯日までに本人・長女に説明・交付し、同意を得る。各事業所は次期計画に沿って個別サービス計画を見直す。
「残された課題(次回の開催時期)」の文例
- 長女の介護負担の軽減策(ショートステイの定期利用)は、本人の意向確認が十分でないため今回は結論を出さず、次回モニタリング時に本人の意向を再確認のうえ、必要に応じて再度会議を開催する。
- 次回開催時期:次回更新認定時。ただし、夜間の排泄状況や家族の負担に大きな変化があれば、その時点で開催する。
記録のコツ
更新時の第4表は、「認定結果」「前期目標の達成状況」「次期計画の変更点」の3点が並んでいるかを確認します。「継続で決定」だけだと、何を評価して継続と判断したのかが残らず、運営指導で指摘されやすいポイントです。達成状況は「週7日中5日」など、モニタリング記録(第5表)と同じ数字で書くと、書類間の整合が取れます。
場面3|区分変更時の第4表
要介護状態区分の変更認定を受けたときも、更新時と同様に会議の開催(またはやむを得ない場合の照会等)が求められます。区分変更は心身状況の変化が前提にあるので、「何が変わったから区分が変わり、サービスをどう組み替えるのか」の因果が読めるように書きます。
NG例(運営指導で指摘されやすいパターン)
- 区分変更となったため開催。サービスを増やす。
- 要介護3に変更。限度額内で調整。
- 状態が悪くなったのでプラン変更。
- 家族の希望によりサービス追加。
「検討した項目」の文例
- ①区分変更認定の結果と心身状況の変化の共有 ②サービス種類・回数の再検討 ③福祉用具・住環境の再評価
「検討内容」の文例
- 担当ケアマネより、◯月の転倒後から歩行状態と活動量が低下し、区分変更申請の結果、要介護1から要介護3に変更されたこと(有効期間◯年◯月◯日〜)を報告。再アセスメントの結果、移乗・入浴・排泄に新たに一部介助が必要となっている点を共有した。
- 主治医△△医師(文書照会・◯月◯日回答受領)より「骨折後の疼痛は軽減傾向だが、再転倒のリスクが高い。リハビリの継続と住環境の整備を優先すること」との意見あり。
- 通所リハビリ◯◯(PT△△)より「現在の週2回では機能維持が難しい。週3回への増回と、自宅内の動線の評価を提案する」との意見あり。
- 長女より「利用できる量が増えるのであれば、入浴の回数を増やしてほしい」との意向あり。担当ケアマネより、支給限度基準額内でのサービスの組み合わせについて説明し、優先順位を検討した。
「結論」の文例
- 通所リハビリを週2回から週3回に増回し、訪問介護に入浴介助(週1回)を追加することで全員の合意を得た。開始日はいずれも◯月◯日。
- 特殊寝台と手すり(貸与)を追加する。福祉用具事業所が◯月◯日に自宅の動線評価と設置を行い、評価結果を各事業所に共有する。
- 変更後の居宅サービス計画は◯月◯日に本人・長女へ説明・交付する。区分変更に伴う利用者負担額の変化については、担当ケアマネより長女に説明済みであることを会議内で確認した。
「残された課題(次回の開催時期)」の文例
- 夜間の排泄動作の安全性は評価が済んでいない。訪問介護・通所リハビリの観察情報を◯月末までに集約し、ポータブルトイレ等の要否を判断する。
- 次回開催時期:福祉用具設置後の生活状況を確認のうえ、◯月中に再度開催する(状態変化時は前倒しで開催する)。
記録のコツ
区分変更の第4表は、「状態の変化→区分の変更→サービスの組み替え」の因果が1本の線でつながるように書きます。サービスを増やす場合、「区分が上がったから増やす」ではなく、「◯◯の動作に介助が必要になったから、このサービスをこの回数で」という根拠を検討内容に残すこと。利用者負担の変化を説明した事実も、後日のトラブル予防として1行入れておくと安心です。
場面4|退院・退所時の第4表
退院・退所に伴う計画の見直しは、医療側の情報をどれだけ在宅チームに翻訳して落とし込めたかが問われる場面です。退院前カンファレンスで得た医師の指示・禁忌事項・リハビリの到達度を、第4表の検討内容に具体的に残しておくと、退院・退所加算の記録の裏づけとしても役立ちます(加算の算定要件の詳細は留意事項通知と保険者の運用をご確認ください)。
NG例(運営指導で指摘されやすいパターン)
- 退院に向けて開催。サービス再開を確認。
- 病院からの情報を共有した。
- 退院後も安全に過ごせるよう支援していく。
- 各事業所と調整済み。退院日からサービス開始。
「検討した項目」の文例
- ①退院後の医学的管理と留意点 ②在宅生活の再開に向けたサービス内容 ③住環境の整備と福祉用具
「検討内容」の文例
- 担当ケアマネより、◯月◯日退院予定であること、退院前カンファレンス(◯月◯日・△△病院)で共有された情報(右大腿骨頸部骨折・保存療法・歩行器歩行レベル)を報告した。
- 病院PTからの情報提供書に基づき、通所リハビリ◯◯(PT△△)より「退院直後は屋内の歩行器歩行が中心。退院後2週間は転倒リスクが最も高い時期であり、動作の見守り体制が必要」との意見あり。
- 訪問看護◯◯(看護師△△)より「疼痛管理と服薬状況の確認のため、退院後2週間は週2回の訪問とし、状態の安定を確認して週1回へ変更する案」が提示された。
- 訪問介護◯◯(サ責△△)より「退院直後は身体介護(起居・トイレ誘導)を中心に、朝夕の長女不在時間帯をカバーする提供時間としたい」との提案あり。
- 福祉用具◯◯(相談員△△)より、特殊寝台・歩行器を退院前日までに搬入する計画と、玄関の段差への据置型手すりの提案あり。長女より「費用を確認してから決めたい」との発言があり、見積書の提示を待って判断することとした。
「結論」の文例
- 退院日◯月◯日から、訪問看護週2回・訪問介護週5回(朝夕)・通所リハビリ週1回(退院2週間後から週2回へ増回)で開始することで全員の合意を得た。
- 主治医の指示(疼痛増強時はリハビリを中止し訪問看護へ連絡)を各事業所で共有し、第2表のサービス内容に留意点として明記する。
- 特殊寝台・歩行器は◯月◯日に搬入する。玄関の据置型手すりは、見積書を◯月◯日までに長女へ提示し、決定後に追加する。
「残された課題(次回の開催時期)」の文例
- 入浴は当面、清拭とシャワー浴で対応し、浴槽またぎ動作は退院1か月後を目安に通所リハビリで再評価する。評価結果により入浴方法を見直すため、◯月◯日頃に再度会議を開催する予定。
- 日中独居時間帯(10時〜15時)の緊急時対応は、緊急通報装置の導入を含めて検討中。◯月中に市の事業の利用可否を担当ケアマネが確認し、結果を各担当者に照会等で共有する。
記録のコツ
退院・退所時は、「医師・病院リハからの指示や情報」を発言者(情報源)つきで検討内容に残すのが最大のコツです。「病院からの情報を共有した」では、何の情報かが残りません。禁忌事項・中止基準・段階的な目標(いつ頃に何を再評価するか)の3つは、そのまま「結論」と「残された課題」に振り分けて書くと、退院後のチームの動きが第4表1枚で追えるようになります。
場面5|サービス変更(追加・中止)時の第4表
サービスの追加・変更に伴う計画変更では、原則としてサービス担当者会議の開催が必要です(軽微な変更に該当する場合を除く。該当するかどうかの判断は保険者により運用に幅があります)。この場面の第4表は、「なぜ変えるのか」と「他のサービスへの影響」を検討内容に残せるかがポイントです。
NG例(運営指導で指摘されやすいパターン)
- 訪問介護追加のため開催。全員了承。
- 家族の希望により回数を増やす。
- サービス内容を変更。異議なし。
- デイを中止し訪問リハに変更。
「検討した項目」の文例
- ①訪問介護(昼時間帯)追加の妥当性 ②他サービスとの調整・役割分担 ③計画変更後の目標設定
「検討内容」の文例
- 担当ケアマネより、変更検討の経緯を説明。◯月のモニタリングで、長女不在の時間帯に本人が昼食を摂れない日が増えていることを把握し、訪問介護(週2回・昼・見守り兼配膳)の追加を提案した。
- 訪問介護◯◯(サ責△△)より「配膳だけでなく、本人が電子レンジの操作を自分で行えるよう、手順の声かけを支援内容に組み込みたい」との意見あり。
- 通所介護◯◯(生活相談員△△)より「通所日は昼食を提供しているため、追加は通所のない曜日の週2日で足りる」との意見があり、曜日の調整を行った。
- 本人より「昼に人が来てくれるなら安心」との発言あり。長女より「まずは週2回で様子を見たい」との意向が示された。
「結論」の文例
- 訪問介護に、月・木(通所のない日)11時30分〜12時30分・見守り兼配膳を追加することで全員の合意を得た。開始日は◯月◯日。
- 短期目標に「昼食を毎日1回摂ることができる」を追加し、達成状況は訪問介護の記録と長女からの聞き取りで確認する。
- 変更後の計画(第1〜3表・週間サービス計画表)は◯月◯日に本人・長女に交付し、同意を得る。
「残された課題(次回の開催時期)」の文例
- 食事量の低下が続く場合は、低栄養の観点から主治医への相談と、管理栄養士による助言(通所介護の栄養改善サービス等)の活用を検討する。1か月後のモニタリングで評価する。
- 次回開催時期:更新認定時。ただし、食事摂取の状況が改善しない場合は◯月中に再度開催する。
記録のコツ
サービス変更の第4表は、「変更のきっかけ(モニタリングで何を把握したか)」から書き起こすと、変更の必要性が一読で伝わります。あわせて、他のサービスとの重複・役割分担を検討した事実(今回の例では「通所日は昼食提供があるので非通所日のみ追加」)を検討内容に残すこと。ここが書いてあると、「必要以上のサービスを入れていないか」という視点の質問にも、第4表1枚で答えられます。
場面6|本人・家族が欠席した場合の第4表
サービス担当者会議は本人・家族の参加が望ましいものの、体調不良や入院中、就労の都合などで欠席となる場合があります。このとき第4表に残すべきは、「欠席の理由」「事前に意向をどう聴取したか」「事後に結果をどう説明し同意を得たか」の3点です。ここが抜けると「本人不在で計画を決めた」ように見えてしまいます。
NG例(運営指導で指摘されやすいパターン)
- 本人欠席。家族出席のため問題なし。
- 本人は認知症のため欠席とした。
- 本人不在で開催。後日伝達予定。
- 家族の都合がつかず欠席。同意は得ている。
「会議出席者欄・欠席の記載」の文例
- 会議出席者欄の記載例:「本人(欠席・体調不良のため。◯月◯日に自宅訪問にて意向聴取済み)」「長女(欠席・就労のため。◯月◯日に電話にて意向聴取済み)」のように、欠席の理由と意向聴取の方法・日付まで記載する(欄の使い方は事業所様式・保険者の運用により異なります)。
「検討内容」の文例
- 本人は体調不良(前日からの発熱)のため欠席。開催前の◯月◯日に担当ケアマネが自宅を訪問し、本人の意向(「デイの回数は今のままがいい」「お風呂は続けたい」)を聴取のうえ、会議内で担当ケアマネが代弁した。
- 長女は就労の都合により欠席。◯月◯日に電話で意向(「平日日中の見守りを増やしてほしい」)を聴取し、会議で共有した。会議の結果は同日中に電話で報告することとした。
- 本人は△△病院に入院中のため欠席(退院に向けた計画見直しのための開催)。◯月◯日の病棟面会時に担当ケアマネが本人の意向を聴取し、面会に同席した長女が会議に出席して本人の意向を補足した。
- 通所介護◯◯(生活相談員△△)より「入浴時の様子は安定しており、現行の回数継続が妥当」との意見。訪問介護◯◯(サ責△△)より「本人の発言と日中の様子に齟齬はない」との報告。事前に聴取した本人の意向と各担当者の意見に食い違いがないことを確認しながら検討した。
「結論」の文例
- 通所介護は現行どおり週2回を継続し、入浴を毎回実施することで合意した。事前に聴取した本人の意向と相違がないことを会議内で確認した。
- 会議終了後の◯月◯日に担当ケアマネが自宅を訪問し、本人に検討結果と変更後の計画を説明。内容を理解した旨の発言を確認のうえ、計画書への署名(同意)を得た。
- 欠席した長女には◯月◯日に電話で結論を報告し、了承を得た。変更後の計画は次回訪問時に手渡しで交付する。
「残された課題(次回の開催時期)」の文例
- 本人が会議に参加しやすいよう、次回は本人の体調が安定している午後の時間帯・自宅での開催を検討する。
- 次回開催時期:更新認定時(◯年◯月頃)。本人の体調に変化があれば前倒しで開催する。
記録のコツ
本人・家族欠席の第4表は、「事前の意向聴取」→「会議での代弁・確認」→「事後の説明と同意」の3ステップが時系列で追えることがすべてです。特に「事後の説明と同意」は、日付と方法(訪問・電話)、同意の取り方(署名・口頭)まで書きます。「認知症のため欠席」とだけ書くのは避けたい表現で、参加が難しかった具体的な事情と、本人の意向をどう汲んだかを残す方が、本人本位の計画であることの根拠になります。
場面7|照会(意見照会)で開催に代えた場合の第4表
基準上、サービス担当者会議はやむを得ない理由がある場合、担当者に対する照会等により意見を求めることができるとされています(出典:指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準第13条第9号)。解釈通知では、①末期の悪性腫瘍で主治の医師等(歯科医師を含む)の意見を勘案して必要と認める場合、②日程調整を行ったが担当者側の事由で参加が得られなかった場合、③利用者の状態に大きな変化が見られない等の軽微な変更の場合、の3つが例示されていますが、どこまで照会で足りるかの判断は保険者により運用に幅があります。迷ったら保険者に事前確認し、その事実も記録に残すのが安全です。
NG例(運営指導で指摘されやすいパターン)
- 全員欠席のため書面開催とした。
- 多忙のため照会で対応。
- 照会済み。異議なし。
- メールで意見をもらった。
「照会の記載方法」の文例
- 会議出席者欄の記載例:「(照会)訪問看護◯◯・看護師△△(照会日◯月◯日・回答日◯月◯日・方法:文書)」のように、照会した担当者・日付・方法を記載し、検討内容欄に照会の理由・照会内容・回答要旨を記載する(様式の使い方は保険者の運用により異なるため、指定権者・保険者の手引きを確認してください)。
「やむを得ない理由」の記載文例
- 開催日程の調整を◯月◯日・◯月◯日の2回行ったが、訪問看護◯◯は担当看護師の勤務の都合により出席が得られなかったため、当該事業所については文書による照会で意見を求めた(照会日◯月◯日・回答日◯月◯日)。
- 本人は末期の悪性腫瘍により状態の変動が大きく、主治医△△医師より「本人・家族の負担を避け、速やかな計画変更を優先すべき」との意見が示されたため、サービス担当者会議の開催に代えて、各担当者への照会により意見を求めた(保険者◯◯市に◯月◯日に事前確認済み)。
- 連休中の急な状態変化に伴う計画変更であり、日程調整を行ったが全担当者の参加が困難であったため、電話および文書による照会で対応した。照会内容と回答は下記のとおり。
「照会内容・回答」の文例
- 照会内容(訪問看護◯◯宛・◯月◯日FAX送付):①訪問介護の昼時間帯追加に伴う健康管理上の留意点、②現在の服薬状況で食事時間の変更に支障がないか。回答(◯月◯日受領):「食事時間の変更による服薬への影響はなし。食事量の記録を共有してほしい」。回答内容は第2表の留意点に反映した。
- 主治医△△医師への照会(◯月◯日文書送付・◯月◯日回答受領):リハビリ強度の変更の可否について照会。「現状の疼痛レベルであれば増回可。疼痛増強時は中止し報告を」との回答。回答書の写しは第4表とともに保管した。
- 通所介護◯◯への電話照会(◯月◯日10時・生活相談員△△氏):利用曜日の変更に伴う受け入れ可否と入浴対応を確認。「◯曜日の受け入れ可・入浴も同時間帯で対応可」との回答を得た。電話照会の要旨は支援経過記録(第5表)にも記載した。
「結論」の文例
- 照会の結果、全担当者から計画変更案への異議はなく、◯月◯日付で居宅サービス計画を変更した。回答内容のうち「食事量の記録の共有」を訪問介護のサービス内容に追記した。
- 本人・長女には◯月◯日に変更後の計画を説明し、同意・交付済み。照会書・回答書の写しは第4表と併せて保管した。
「残された課題(次回の開催時期)」の文例
- 今回照会で対応した訪問看護◯◯を含め、次回は全担当者出席での開催を調整する。次回開催時期:◯月の更新認定時。
- 照会での対応が続かないよう、次回以降の開催候補日を各事業所と事前に調整しておく。開催方法(対面・テレビ電話等の活用)についても、本人・家族の意向を確認する。
記録のコツ
照会対応の第4表は、「なぜ開催できなかったか(やむを得ない理由)」を先に書くのが鉄則です。理由なしに「照会で対応」とだけ書くと、運営指導で「開催を省略した」と受け取られかねません。照会は「照会日・照会内容・回答日・回答要旨・反映先」の5点を必ずセットで残し、照会書・回答書の写しは第4表と一緒に保管します。なお、テレビ電話等を活用した開催も可能とされていますが(利用者や家族が参加する場合は同意が必要)、運用の細部は保険者に確認してください。
ここから「書き方のコツ」(もう少し深めたい方向け)
すぐ使いたい方は、ここから先は読まなくて大丈夫です。
コツ1:「検討内容」は発言者つきの要約で書く
❌ 各事業所より意見が出て、活発な意見交換が行われた。
⭕ 通所リハビリPTより「立ち上がり動作は改善傾向。次期は入浴動作訓練を段階的に組み込みたい」との提案。訪問介護サ責より「調理場面で本人が指示を待つ場面が増えており、本人ができる部分を残す声かけを増やしたい」との意見。
📝 検討内容の主役は「誰が・何を言ったか」です。発言者(職種・所属)と発言の要旨を1発言1文で並べると、多職種それぞれの専門的意見が出た証拠になります。全文の逐語録は不要で、計画に関わる要旨だけで十分です。
コツ2:「結論」は決まったこと+反映先+期日で書く
❌ プラン変更で決定。全員了承。
⭕ 訪問介護の昼時間帯追加(月・木・11時30分〜12時30分)で全員合意。第2表・第3表に反映し、変更後の計画は◯月◯日までに本人・長女へ交付、同意を得る。
📝 結論は「何が決まったか」だけでなく、計画のどこに反映し、いつまでに交付・同意するかまで書くと、会議の後の動きが第4表から追えます。運営指導では「会議の結論が計画に反映され、交付・同意まで至ったか」を書類間の突き合わせで確認されるため、この1行が橋渡しになります。
コツ3:「残された課題」は宿題化して次回につなぐ
❌ 残された課題:特になし。
⭕ 残された課題:夜間の排泄動作の安全性は未評価。訪問介護・通所リハの観察情報を◯月末までに担当ケアマネが集約し、要否を判断する。次回開催時期:◯月の更新認定時(状態変化時は前倒し)。
📝 「特になし」で埋めてしまうと、次の会議の議題が育ちません。「誰が・いつまでに・何をするか」+「次回の開催時期」の形で書くと、次回の第4表の「検討した項目」がそのまま立ち上がります。課題が本当にない場合も、「次回開催時期:更新認定時」だけは書いておきましょう。
運営指導(実地指導)で見られるポイント
第4表まわりで確認されやすいポイントを、チェックリストにしておきます。
- 計画原案の作成時・更新認定時・区分変更認定時の各タイミングで、会議の開催(またはやむを得ない場合の照会等)の記録があるか。
- 開催日・開催場所・出席者(所属・職種・氏名)が記載され、開催の事実が第4表から確認できるか。
- 欠席した担当者への照会が「照会日・照会内容・回答日・回答要旨・反映先」まで残っているか。照会書・回答書の写しが保管されているか。
- 照会で開催に代えた場合、やむを得ない理由が具体的に記載されているか。
- 本人・家族が欠席した場合、事前の意向聴取と事後の説明・同意の記録が残っているか。
- 会議の結論が居宅サービス計画(第1〜3表)に反映され、交付・同意まで書類間で追えるか。
- 残された課題と次回の開催時期が記載されているか。
- テレビ電話等を活用して開催した場合、その方法と、利用者・家族が参加したときの同意の記録が残っているか。
どの項目も、第4表単体ではなく第1〜3表・第5表(支援経過記録)との整合で見られます。第4表の結論と支援経過記録の記載がずれていないか、公開前ならぬ提出前にセルフチェックしておくと安心です。
現場のひとこと
第4表は「会議をやった証明書」ではなく、多職種の知恵が計画に流れ込んだ瞬間の記録だと思っています。20年この仕事をしてきて、良い第4表は読むだけでチームの温度が伝わってきます。PTの一言、サ責の気づき、家族の本音——それを拾って計画に落とすのがケアマネの仕事で、第4表はその仕事ぶりが一番よく出る書式です。「未来の自分と、次の担当者と、運営指導の担当者」の3人に読まれる書類だと思って書くと、粒度がちょうどよく揃います。
※様式の運用や記載方法は保険者の判断により異なります。基準・通知の解釈にも運用上の幅があるため、文例はあくまで参考とし、事業所の様式・保険者の手引きに合わせて整えてお使いください。制度改正がある場合は、必ず最新の告示・通知でご確認ください。
参考文献・出典
- 厚生労働省「指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準」(平成11年厚生省令第38号)
https://laws.e-gov.go.jp/law/411M50000100038
- 厚生労働省「指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について」(解釈通知)
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta4366&dataType=1&pageNo=1
- 厚生労働省「介護サービス計画書の様式及び課題分析標準項目の提示について」
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta4372&dataType=1&pageNo=1
- 厚生労働省「介護保険最新情報」各号(居宅介護支援関係)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index_00010.html
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この記事を書いた人
現役のケアマネジャー。社会福祉士として福祉の現場に20年携わり、ご本人とご家族の支援を続けてきました。所長(管理者)として運営指導(旧・実地指導)を受ける立場から、現場で本当に使える文例と、指摘されにくい記録の書き方を整理しています。実在の利用者情報は使わず、すべて一般化した架空の文例として掲載しています。


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