【パーキンソン病】ケアプラン第2表の文例集|ニーズ・長期目標・短期目標・サービス内容(コピペ可)

パーキンソン病のケアプラン第2表文例集アイキャッチ 疾患別文例(第2表)

パーキンソン病の方の第2表で、そのまま使える文例を集めました。すくみ足・動作緩慢・薬の効き目の波(日内変動)・嚥下や便秘など、この病気ならではの場面ごとに並べています。気になる行をコピーして、ご本人の進み具合や薬の効き方に合わせて整えてお使いください。

居宅サービス計画書 第2表の全体図。この記事の文例が入る4つの欄に番号を振っている
この記事の文例は、第2表の①ニーズ ②長期目標 ③短期目標 ④サービス内容 の欄に入ります

ニーズ(生活全般の解決すべき課題)の文例

居宅サービス計画書 第2表のどこに書くかを示した図(この章の文例は「ニーズ」欄)
この章の文例は「ニーズ」欄に書きます

移動・歩行(すくみ足・小刻み歩行・姿勢の不安定)

  • 足が前に出にくくなってきたが、家の中を転ばずに移動したい。
  • 歩き出しでつまずくことがあるので、安全にトイレや食卓まで行きたい。
  • 方向を変えるときにふらつくので、不安なく動けるようになりたい。
  • 薬が効いているうちに、自分の足で行きたい場所へ行けるようになりたい。

身の回りのこと(動作の遅さ・振戦・こわばり)

  • 手が震えたり動きが遅かったりするが、自分のペースで着替えを続けたい。
  • ボタンかけや整容に時間がかかるが、できることは自分でやりたい。
  • 食事に時間がかかるようになったが、自分の手で食べる楽しみを保ちたい。
  • 朝は体が動きにくいので、無理のない段取りで一日を始めたい。

食事・飲み込み(嚥下・誤嚥・口腔)

  • 飲み込みにくさが出てきたので、むせずに安全に食事をとりたい。
  • 食べこぼしが増えてきたが、食事の時間を楽しく続けたい。
  • 口の中を清潔に保って、肺炎などのリスクを減らしたい。

服薬・薬の効き目の波(日内変動)

  • 薬の効いている時間とそうでない時間の差があるので、活動を組み立てたい。
  • 飲む時間がずれると動きにくくなるので、決まった時間に薬を続けたい。
  • 薬の効き方の変化を主治医に正しく伝えて、暮らしやすくしたい。

体調管理(便秘・立ちくらみ・排尿などの自律神経症状)

  • 便秘が続いてつらいので、お通じを整えて楽に過ごしたい。
  • 立ち上がるとふらつくことがあるので、めまいを防いで安全に動きたい。
  • 夜間や日中の排尿の不安をやわらげて、落ち着いて過ごしたい。

コミュニケーション(小声・構音障害)

  • 声が小さく聞き取りにくくなってきたが、人と気持ちを通わせたい。
  • 言葉が出しにくいときがあるが、自分の思いを周囲に伝えたい。

役割・生きがい・気持ち

  • 体が思うように動かなくても、自分の役割を持って張りのある毎日を過ごしたい。
  • 以前からの趣味や楽しみを、できる形で続けたい。
  • 気分が沈みがちなので、人と関わる機会を保って前向きに暮らしたい。

家族の介護(介護負担・不安)

  • 介護する家族が疲れすぎないよう、支えを借りながら在宅を続けたい。
  • 症状の変化にどう対応すればよいか、家族も相談できる相手がほしい。

長期目標の文例

居宅サービス計画書 第2表のどこに書くかを示した図(この章の文例は「長期目標」欄)
この章の文例は「長期目標」欄に書きます
  • 福祉用具や環境の工夫を活かし、家の中を転倒なく安全に移動できる。
  • 薬の効き方に合わせて生活を組み立て、自分らしい一日を過ごせる。
  • 身の回りのことを自分のペースで続け、生活の張りを保てる。
  • 安全な食事の工夫と口腔ケアで、むせや誤嚥を防ぎながら食事を楽しめる。
  • 便秘や立ちくらみなどの症状が整い、体調よく在宅生活を続けられる。
  • リハビリを継続し、今ある動きやすさを保ちながら暮らせる。
  • コミュニケーションの手段を活かし、人との関わりを保てる。
  • 役割や楽しみを持ち、気持ちの張りを保って過ごせる。
  • 家族が支えを得ながら、無理なく介護を続けられる。

短期目標の文例

居宅サービス計画書 第2表のどこに書くかを示した図(この章の文例は「短期目標」欄)
この章の文例は「短期目標」欄に書きます

移動・歩行の安全

  • 手すりや歩行器を使い、見守りのもとで居室からトイレまで移動できる。
  • 歩き出しやすい声かけやきっかけを活かし、安全に立ち上がって歩き出せる。
  • 方向転換のときは一度立ち止まり、ふらつかずに向きを変えられる。
  • 薬が効いている時間帯に合わせて、移動や外出の予定を組める。

身の回りのこと(着替え・整容・食事)

  • 着脱しやすい衣類や自助具を使い、自分のペースで着替えを行える。
  • 道具の工夫を使い、時間はかかっても整容を自分で行える。
  • 持ちやすい食器やスプーンを使い、自分の手で食事をとれる。
  • 体が動きやすい時間帯に、身支度や活動をまとめて行える。

食事・嚥下・口腔

  • むせにくい姿勢と食形態で、安全に食事をとれる。
  • 一口の量やペースを整え、飲み込みを確認しながら食べられる。
  • 毎日の口腔ケアを続け、口の中を清潔に保てる。

服薬・体調管理

  • 決まった時間に服薬を続け、薬の効き方を安定させられる。
  • 薬の効いている時間・動きにくい時間の変化を、周囲に伝えられる。
  • 水分や食事の工夫でお通じを整え、便秘をやわらげられる。
  • 立ち上がるときはゆっくり動き、立ちくらみを防いで移動できる。

コミュニケーション

  • ゆっくり・はっきり話す練習を続け、思いを周囲に伝えられる。
  • 聞き取りやすい環境や道具を使い、人との会話の機会を保てる。

役割・活動・気持ち

  • 通所の場で他者と交流し、活動への意欲を保てる。
  • できる家事や趣味に、自分のペースで取り組める。
  • 体を動かす機会を持ち、気持ちの張りを保てる。

サービス内容の文例

居宅サービス計画書 第2表のどこに書くかを示した図(この章の文例は「サービス内容」欄)
この章の文例は「サービス内容」欄に書きます

医療・リハビリとの連携

  • 訪問リハビリテーション:すくみ足への対応や立ち上がり・歩き出しの練習、自宅環境に合わせた動作訓練、家族への介助方法の助言。
  • 通所リハビリテーション:動きやすさを保つための運動、姿勢やバランスの訓練、入浴介助、他者との交流。
  • 訪問看護:服薬状況や薬の効き方の観察、嚥下・便秘・血圧など全身状態の確認、主治医との連携。
  • 居宅療養管理指導:医師・薬剤師による服薬管理の助言と、症状に応じた生活上の指導。

生活の支援

  • 訪問介護:身の回りの介助、動きやすい時間帯を活かした見守りと一部介助、家事の支援。
  • 福祉用具貸与:歩行器・手すり・車いす等による移動と安全の確保。
  • 特定福祉用具販売:入浴や排泄を安全に行うための用具(シャワーチェア・ポータブルトイレ等)の利用。
  • 住宅改修:手すりの設置・段差の解消による在宅生活の安全確保。

口腔・栄養

  • 歯科医師・歯科衛生士による居宅療養管理指導:嚥下の状態に応じた口腔ケアの助言と、むせにくい食事の助言。

本人・家族の取り組み

  • 本人:決まった時間の服薬と、自宅でできる運動を無理のない範囲で続け、できることは自分で行う。
  • 家族:本人のペースを尊重した見守りと、薬の効き方や体調の変化の記録・共有。

家族の負担軽減

  • 短期入所療養介護:体調管理とリハビリの継続、家族の休息(レスパイト)の確保。
  • 通所介護:日中の活動と交流の場の提供、入浴介助、家族の介護負担の軽減。

ここから「書き方のコツ」(深めたい方向け)

すぐ使いたい方は、ここから先は読まなくて大丈夫です。パーキンソン病ならではの、書き分けのコツをまとめました。

コツ1:「歩行が不安定」で止めず、すくみ足の場面まで書き分ける

❌ 歩行が不安定なため見守る。

⭕ 歩き出しやすい声かけやきっかけを活かし、安全に立ち上がって歩き出せる。

📝 パーキンソン病の転倒は、歩き出しの一歩目が出ない「すくみ足」や、方向転換の場面で起きやすいのが特徴です。ただ「不安定」とまとめず、どの動作でつまずくのかまで書き分けると、支援する側も何をすればよいかが具体的に見えます。声かけや床の目印など、きっかけで動き出せる方が多い点も、計画に落とすと役立ちます。

コツ2:薬の効き目の波(日内変動)を前提に、時間帯で生活を組む

❌ ADLに介助を要する。

⭕ 薬が効いている時間帯に合わせて、移動や外出の予定を組める。

📝 パーキンソン病では、薬が効いて動きやすい時間と、効き目が切れて動きにくい時間の差(ウェアリング・オフやオン・オフと呼ばれる日内変動)が生活を大きく左右します。「一日中同じ介助量」で書くと実態と合いません。動きやすい時間に入浴や外出を、動きにくい時間に休息を、というように時間帯で組み立てる視点を入れると、計画が現実に沿います。効き方の変化を記録して主治医に伝えることも、生活支援の一部として書けます。

コツ3:飲み込み・便秘・立ちくらみなど「見えにくい症状」を落とさない

❌ 全身状態を観察する。

⭕ むせにくい姿勢と食形態で安全に食事をとり、口腔ケアを続けられる。

📝 パーキンソン病は動きの症状に目が向きがちですが、嚥下障害による誤嚥、便秘、立ちくらみ(起立性低血圧)といった症状が暮らしに大きく関わります。とくに飲み込みと口腔ケアは、肺炎を防ぐうえで重要です。歩行や着替えだけでなく、食事・排泄・体調の項目にもニーズと目標を分けて書いておくと、抜けのない計画になります。

コツ4:進行性であることと、気持ち・役割の維持を両立させる

❌ 症状の進行を止める。

⭕ 今ある動きやすさを保ちながら、役割や楽しみを持って過ごせる。

📝 パーキンソン病は進行性の病気です。「治す」「元に戻す」ではなく、今できることを保ち、進行の中でも暮らしやすさを支える方向で書きます。あわせて、気分の落ち込みや意欲の低下が起こりやすいことも知られています。運動や活動、人との交流を計画に入れることは、体だけでなく気持ちの支えにもなります。

運営指導で見られやすいポイント

  • 転倒予防が、すくみ足や姿勢の不安定さなど病気の特徴に即して書けているか。
  • 薬の効き方(日内変動)をふまえた生活の組み立てが計画に見えるか。
  • 嚥下・便秘・立ちくらみなど、動き以外の症状への支援が位置づけられているか。
  • 進行性の病気であることをふまえ、「維持」「安全」の方向で目標が書けているか。
  • 主治医・訪問看護・リハビリ職など、医療との連携が計画上で見えるか。

現場のひとこと

「今日は体が動く日」「今日はつらい日」——その波ごと受け止めて、動く日に無理なく、つらい日に休めるよう組む。それがパーキンソン病のケアプランだと感じています。

※文例はあくまで参考です。パーキンソン病は指定難病で、症状の出方や進み方には個人差が大きく、医療との連携が欠かせません。期間や保険適用の可否はご本人の状態や保険者の判断によって異なります(パーキンソン病では病状により訪問看護が医療保険の適用となる場合があります)。ご本人の状況に合わせ、主治医や訪問看護・リハビリ職と相談しながら整えてお使いください。

参考・出典

  • 難病情報センター「パーキンソン病(指定難病6)」

https://www.nanbyou.or.jp/entry/169

本記事は「ケアマネのタネ」編集部が、現場のケアマネジャー・社会福祉士の視点を持ち寄って作成しています。実在の利用者情報は使わず、すべて一般化した架空の文例として掲載しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました