【認知症(不穏・帰宅願望などBPSD)】ケアプラン第2表の文例集|ニーズ・長期目標・短期目標・サービス内容(コピペ可)

第2表文例

不穏・帰宅願望・興奮・昼夜逆転・物盗られの訴えなど、行動・心理症状(BPSD)がある方の第2表で、そのまま使える文例を集めました。気になる行をコピーして、ご本人の様子や背景に合わせて整えてお使いください。

ニーズ(生活全般の解決すべき課題)の文例

帰宅願望・落ち着かなさ

  • 夕方になると落ち着かなくなることがあるので、安心して過ごせる時間を増やしたい。
  • 「家に帰りたい」という気持ちが強くなるときがあり、心穏やかに過ごしたい。
  • なじみのない場所だと不安が強くなるので、安心できる関わりの中で暮らしたい。

不安・興奮・易怒性

  • 思うように伝わらないと気持ちが高ぶることがあり、穏やかに過ごしたい。
  • 不安な気持ちが強くなることがあるので、安心できる人に支えてもらいたい。
  • 体調や環境の変化で気持ちが乱れやすいので、落ち着いて生活したい。

昼夜逆転・睡眠

  • 夜に眠れず昼に休むことが増えてきたので、生活のリズムを整えたい。
  • 夜間に起き出して動くことがあるので、安全に休めるようにしたい。

物盗られの訴え・被害的な訴え

  • 大事な物が見つからず不安になることがあるので、安心して過ごしたい。
  • 周囲との行き違いで不穏になることがあり、信頼できる関係の中で暮らしたい。

拒否・介護への抵抗

  • 入浴や着替えをすすめられると気が進まないことがあり、無理なく身ぎれいに過ごしたい。
  • 食事や服薬をすすめられると断ることがあるので、納得して取り組めるようにしたい。

家族支援の視点

  • 本人が安心して過ごせるよう、介護する家族の負担も和らげたい。
  • 家族が対応に困る場面が増えてきたので、相談できる支えがほしい。

長期目標の文例

  • 不安が和らぎ、穏やかに過ごせる時間が増える。
  • 安心できる人や場所との関わりの中で、落ち着いて生活できる。
  • 生活リズムが整い、夜間にしっかり休めるようになる。
  • 本人の気持ちのサインに周囲が早く気づき、不穏が起きにくくなる。
  • 家族が対応のコツを得て、ゆとりを持って関われるようになる。
  • なじみの活動や役割を通じて、表情豊かに過ごせる。

短期目標の文例

安心・不穏の軽減

  • 不安が高まりやすい時間帯に、安心できる関わりや声かけを受けられる。
  • 落ち着かないとき、なじみの活動や場所で気持ちを切り替えられる。
  • 本人の訴えを否定せず受け止める関わりの中で、穏やかに過ごせる。

生活リズム・睡眠

  • 日中に活動や交流の時間を持ち、夜間にまとまって休める。
  • 朝の光を浴び、決まった時間に起きる生活リズムを保てる。

きっかけ(背景要因)への対応

  • 体調や痛み、便通など不調のサインに周囲が気づき、対応できる。
  • 落ち着かなくなる前のきっかけを把握し、環境を整えてもらえる。

拒否への対応

  • 本人のペースとタイミングに合わせ、無理なく入浴や着替えに取り組める。
  • 声のかけ方や手順を工夫してもらい、納得して服薬や食事に向かえる。

家族支援

  • 家族が対応の工夫を相談でき、抱え込まずに介護を続けられる。
  • 家族が休息をとれる時間を持ち、ゆとりを保てる。

サービス内容の文例

  • 通所介護:日中の活動と交流の場の提供、生活リズムの安定、家族の介護負担の軽減。
  • 訪問介護:不安が高まりやすい時間帯の見守りと声かけ、安否・体調の確認。
  • 訪問看護:体調や服薬、痛み・便通など不調の観察、不穏の背景要因の確認と助言。
  • 短期入所生活介護(ショートステイ):本人の生活リズムの調整と、家族の休息の確保。
  • 居宅療養管理指導:医師による状態の評価と、服薬や関わり方についての助言。
  • 福祉用具貸与:夜間の安全な移動と転倒予防のための環境整備。
  • 家族:本人の訴えを受け止める関わり、落ち着かないときの対応の工夫を続ける。
  • 本人:なじみの活動や役割を通じて、安心できる時間を持つ。
  • 地域:見守りの目を増やし、変化に早めに気づける関係をつくる。

ここから「書き方のコツ」(深めたい方向け)

すぐ使いたい方は、ここから先は読まなくて大丈夫です。

コツ1:症状名そのものを「課題」にしない

❌ 帰宅願望があるため、外に出ないようにする。

⭕ 「家に帰りたい」という気持ちが強くなるときがあり、心穏やかに過ごしたい。

📝 BPSDは「困った行動」ではなく、不安や不快の表れ=サインです。症状を抑え込む書き方ではなく、「なぜ落ち着かないのか」「どうあれば安心できるか」に視点を移すと、計画が本人の側に立ちます。

コツ2:身体抑制・行動制限につながる表現を避ける

❌ 夜間に動かないようベッドから出られないようにする。

⭕ 夜間にまとまって休めるよう、日中の活動と環境を整える。

📝 「出さない」「動かさない」という方向の記述は、身体拘束や行動制限を連想させ、運営指導でも厳しく見られます。原因(昼夜逆転・痛み・不快)に働きかける書き方にすると、適切なケアの方向に揃います。

コツ3:背景要因(きっかけ)を計画に組み込む

❌ 興奮しやすいので様子を見る。

⭕ 落ち着かなくなる前のきっかけを把握し、環境を整えてもらえる。

📝 BPSDの多くには、痛み・便秘・空腹・環境の変化・関わり方など引き金があります。「観察して対応する」だけでなく、何を見て何を整えるかまで書けると、再発予防の計画になります。

運営指導で見られやすいポイント

  • 行動制限・身体拘束につながる表現になっていないか。
  • 症状の抑制ではなく、本人の安心・背景要因への対応で書けているか。
  • 家族支援(休息・相談先)が計画に位置づけられているか。
  • 医療(受診・服薬・状態評価)との連携が見えるか。

現場のひとこと

「困った人」ではなく「困っている人」。その一語の置き換えが、BPSDのケアプランの質を決めると感じています。

※期間や保険適用の可否は、ご本人の状態や保険者の判断によって異なります。文例はあくまで参考とし、ご本人の状況に合わせて整えてお使いください。

この記事を書いた人

現役のケアマネジャー。社会福祉士として福祉の現場に20年携わり、ご本人とご家族の支援を続けてきました。管理者として運営指導も受ける立場から、現場で本当に使える文例を整理しています。実在の利用者情報は使わず、すべて一般化した架空の文例として掲載しています。

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